MSHの「山ごもり特訓」をしようとの当初の目的も果たせたし、残す試合もあとわずかになった。
MSHも急かされないで考えれば、いつでも正しい結論に到達できるようになった。時間があれば全てのハンドを読み切って正しいディフェンスラインを選べるというのはなかなかなものだ。
残る問題はこの読み切りが完成される時点へ「いつのトリック」でたどりつけるかだけだから、練習しかない。
ブリッジの醍醐味はまさにこの互いに読み合う力量比べにある。
NABCは世界中から集う「腕自慢」がひしめき合っているから、「ブリッジ界の梁山泊」ともいえる。特にKO戦は「ほぼ運の要素が排除される」ので、きついフィールドで戦い慣れるには絶好の機会だろう。
昨日のKO戦はまさにそんな戦いだった。「1」IMPも落とさないとの気迫に満ちたビッディングが展開され、興奮へと、歓喜へと昇華して行く。
2日制のKO戦
下の順位表でも推測できる通り、WBFオープンチャンピョンが8名、WBFユースチャンピョンが4名、ヨーロッパチャンピョンが6名と、我々がファイナルへ進出したのは場違いのような状況でもあった。
UNIT 112 THURSDAY-FRIDAY KO 1 12 Tables
53.80 1 Rose Meltzer, Chapel Hill NC; Nikolay Demirev, Arlington Heights IL; Ivan Tsonchev, Sofia Bulgaria; Vladimir Marashev, Sofia Bulgaria; Kalin Karaivanov, Varna Bulgaria; Rosen Gunev, Sofia Bulgaria
37.66 2 Edward White, Grand Blanc MI; Veronica McMurdie, Sacramento CA; Ken Gee, Regina SK; Kenji Miyakuni - Ayako Miyakuni, Tokyo Japan
21.52 3/4 Allan Graves, Hammonds Plains NS; Sylvia Moss, Boca Raton FL; Oren Kriegel - Ron Smith, Chicago IL; Tom Van Overbeeke, Utrecht Netherlands; Maarten Schollaardt, Netherlands
21.52 3/4 Paul Fireman, Chestnut Hill MA; Gavin Wolpert, Palm Beach Gardens FL; Vincent Demuy, Palm Beach Gardens FL; John Hurd, New York NY; Joel Wooldridge, Astoria NY
セミファイナルの#1ボード
♠62
♥1063
♦Q103
♣AQ1086
♠QJ1075 ♠K8
♥AQ83 ♥4
♦AK74 ♦J9652
♣ ♣95432
♠A943
♥KJ975
♦8
♣KJ7
W N E S
1♠ P 1NT 2♥
P 3♥ P P
X P P P
「♢K」から「♠Q」へシフトされたので、「ダック」したが「♡8」がうるさくてメイクしない。1ダウン。
この対戦初めのボードで、意気込みと言う「狂気のファイティング・スピリット」を示された。若きオランダのヨーロッパチャンピョンたちだ。
ファイナルの#4ボード
対戦相手はアメリカナショナル、ヨーロッパ選手権、バーニューダ・ボウルチャンピョンsの混合チーム。
♠AJ62
♥AJ
♦109865
♣AJ
♠Q75 ♠1083
♥K9763 ♥Q
♦J74 ♦A32
♣K7 ♣Q109652
♠K94
♥108542
♦KQ
♣843
N E S W
1NT X P 2♣
P P 2♡ P
P P
「S」はバランスポジションで「2♡」と踏ん張った。HCPが多いので頑張るしかないが、「DBL」が功を奏するか疑問だったのだろう。ここでも「50点や100点を守るために」壮絶な戦いが展開されている。
MSHは「♣Kをリード」
ディクレアラーは「♣A」で勝って、「♢K」を取り、「♣ラフ」のために「W♣のQ」に負ける。
この時点でほぼ全ハンドが明らかになっている「E」は、「切って下さい」と「♣10」を出し返す。「W」は♢ディスカード。
ディクレアラーはダミーでラフして勝って、「♢Q」が「♢A」に負けた。
「E」は「♣」の「ラフディス」を承知でまた「♣」を出す。
♠AJ62
♥A
♦1098
♣
♠Q75 ♠1083
♥K976 ♥Q
♦ ♦3
♣ ♣92
♠K94
♥10854
♦
♣
ここまでに、「♣A」「♣ラフ」「♢K」を取られていて、まだ「♠3個」と「♡A」は取られるので「後1トリックとなった」と全てのプレイヤーが理解している。
「♣のラフディス」をダミーの「♡A」でラフすれば、「Wは♠を捨てて」ディクレアラーのウィナーを「♠2個」と減らせられるから、やむなく「♡2」でラフして「♡3」にオーバーラフされる。更にと「♡A」でラフするとメイクしないので「無念!」と思いながらダック。
ここで「♠Q」を出すと、ディクレアラーはシェイプのゲスに追い込まれて、落ちた!
MSHがここまで読み切れるようになったのは嬉しいね。
楽しくなってきたので名前を変えて「Jane」と呼ぶことにしよう。
今日と明日は帰り支度ついでの「チャイニーズ・パーティー」だから、ほぼ予定は終了した。
桜の開花便りも聞こえてきているので、暖かな東京へ帰るとしよう。
MSHも急かされないで考えれば、いつでも正しい結論に到達できるようになった。時間があれば全てのハンドを読み切って正しいディフェンスラインを選べるというのはなかなかなものだ。
残る問題はこの読み切りが完成される時点へ「いつのトリック」でたどりつけるかだけだから、練習しかない。
ブリッジの醍醐味はまさにこの互いに読み合う力量比べにある。
NABCは世界中から集う「腕自慢」がひしめき合っているから、「ブリッジ界の梁山泊」ともいえる。特にKO戦は「ほぼ運の要素が排除される」ので、きついフィールドで戦い慣れるには絶好の機会だろう。
昨日のKO戦はまさにそんな戦いだった。「1」IMPも落とさないとの気迫に満ちたビッディングが展開され、興奮へと、歓喜へと昇華して行く。
2日制のKO戦
下の順位表でも推測できる通り、WBFオープンチャンピョンが8名、WBFユースチャンピョンが4名、ヨーロッパチャンピョンが6名と、我々がファイナルへ進出したのは場違いのような状況でもあった。
UNIT 112 THURSDAY-FRIDAY KO 1 12 Tables
53.80 1 Rose Meltzer, Chapel Hill NC; Nikolay Demirev, Arlington Heights IL; Ivan Tsonchev, Sofia Bulgaria; Vladimir Marashev, Sofia Bulgaria; Kalin Karaivanov, Varna Bulgaria; Rosen Gunev, Sofia Bulgaria
37.66 2 Edward White, Grand Blanc MI; Veronica McMurdie, Sacramento CA; Ken Gee, Regina SK; Kenji Miyakuni - Ayako Miyakuni, Tokyo Japan
21.52 3/4 Allan Graves, Hammonds Plains NS; Sylvia Moss, Boca Raton FL; Oren Kriegel - Ron Smith, Chicago IL; Tom Van Overbeeke, Utrecht Netherlands; Maarten Schollaardt, Netherlands
21.52 3/4 Paul Fireman, Chestnut Hill MA; Gavin Wolpert, Palm Beach Gardens FL; Vincent Demuy, Palm Beach Gardens FL; John Hurd, New York NY; Joel Wooldridge, Astoria NY
セミファイナルの#1ボード
♠62
♥1063
♦Q103
♣AQ1086
♠QJ1075 ♠K8
♥AQ83 ♥4
♦AK74 ♦J9652
♣ ♣95432
♠A943
♥KJ975
♦8
♣KJ7
W N E S
1♠ P 1NT 2♥
P 3♥ P P
X P P P
「♢K」から「♠Q」へシフトされたので、「ダック」したが「♡8」がうるさくてメイクしない。1ダウン。
この対戦初めのボードで、意気込みと言う「狂気のファイティング・スピリット」を示された。若きオランダのヨーロッパチャンピョンたちだ。
ファイナルの#4ボード
対戦相手はアメリカナショナル、ヨーロッパ選手権、バーニューダ・ボウルチャンピョンsの混合チーム。
♠AJ62
♥AJ
♦109865
♣AJ
♠Q75 ♠1083
♥K9763 ♥Q
♦J74 ♦A32
♣K7 ♣Q109652
♠K94
♥108542
♦KQ
♣843
N E S W
1NT X P 2♣
P P 2♡ P
P P
「S」はバランスポジションで「2♡」と踏ん張った。HCPが多いので頑張るしかないが、「DBL」が功を奏するか疑問だったのだろう。ここでも「50点や100点を守るために」壮絶な戦いが展開されている。
MSHは「♣Kをリード」
ディクレアラーは「♣A」で勝って、「♢K」を取り、「♣ラフ」のために「W♣のQ」に負ける。
この時点でほぼ全ハンドが明らかになっている「E」は、「切って下さい」と「♣10」を出し返す。「W」は♢ディスカード。
ディクレアラーはダミーでラフして勝って、「♢Q」が「♢A」に負けた。
「E」は「♣」の「ラフディス」を承知でまた「♣」を出す。
♠AJ62
♥A
♦1098
♣
♠Q75 ♠1083
♥K976 ♥Q
♦ ♦3
♣ ♣92
♠K94
♥10854
♦
♣
ここまでに、「♣A」「♣ラフ」「♢K」を取られていて、まだ「♠3個」と「♡A」は取られるので「後1トリックとなった」と全てのプレイヤーが理解している。
「♣のラフディス」をダミーの「♡A」でラフすれば、「Wは♠を捨てて」ディクレアラーのウィナーを「♠2個」と減らせられるから、やむなく「♡2」でラフして「♡3」にオーバーラフされる。更にと「♡A」でラフするとメイクしないので「無念!」と思いながらダック。
ここで「♠Q」を出すと、ディクレアラーはシェイプのゲスに追い込まれて、落ちた!
MSHがここまで読み切れるようになったのは嬉しいね。
楽しくなってきたので名前を変えて「Jane」と呼ぶことにしよう。
今日と明日は帰り支度ついでの「チャイニーズ・パーティー」だから、ほぼ予定は終了した。
桜の開花便りも聞こえてきているので、暖かな東京へ帰るとしよう。
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